- 退職代行SARABAって、怪しくないの?
- 料金はいくら?あとから追加で払うことはある?
- 労働組合だから会社と交渉できる、というのは本当?
- 辞められなかったら、払ったお金は返ってくる?
- 検索するとSARABAのサイトが2つ出てくる。同じ会社なの?
- サイトによって書いてある料金が違う。どれを信じればいい?
- 弁護士じゃなくても、損害賠償と言われたら対応してもらえる?
- そもそも自分は、代行を使うほどの状況なの?
上記のような悩みに答えます。
退職代行SARABAを名乗るサイトのうち taisyokudaikou.com は、トップで労働組合ですので団体交渉権があると書き、会社と交渉が可能だとしています。ただ、2026年10月時点で「退職代行SARABA」を名乗る公式サイトは2つあり、運営する会社も料金も規約も別です。検索で上位に出る紹介記事や比較記事は、料金・全額返金・交渉できるという言葉を並べる形が中心で、2つのサイトのどちらの話なのか、トップページの宣伝文と利用規約の条文がどう書き分けているのかまでは踏み込んでいません。そこで、運営・料金・返金という基本を押さえたうえで、同じ名前の2つのサイトの見分け方、「団体交渉権がある」という表記と規約の業務範囲の読み合わせ、自分で言える人と弁護士が要る人の線まで、各サイトの特定商取引法に基づく表記と利用規約、憲法・労働組合法・弁護士法・民法の条文で確かめながら整理しました。口コミは集めておらず、評判に点数も付けていません。どちらのSARABAとも、このサイトとのあいだに広告や提携の関係はありません。
「退職代行SARABA」を名乗る公式サイトは、2026年10月時点で運営の違う2つがあります。料金は24,000円と22,000円、返金や交渉の書き方も違うので、申し込む前にページ下の特商法表記と規約で運営者を確かめてください。
この記事の数字は2026年10月時点のものです(2つのサイトの料金・規約は2026年10月13日に各公式サイトで確認)。
代行にいくらまで払えるかは、辞めたあとのお金の見通しで決まります。失業保険がいつから、1日いくら入るかは、失業保険の計算ツール で自分の条件を入れると先に出せます(1日あたりの額の上限と下限の出典:厚生労働省「雇用保険の基本手当日額の変更」)。
SARABAを名乗るサイトは2つある
「退職代行SARABA」で検索して出てくる公式サイトは、taisyokudaikou.com と saraba.site の2つです。どちらも同じサービス名を名乗っていますが、規約や特商法表記に書かれた事業者が違い、料金・返金・交渉の書き方もそろっていません。申し込む前に、いま開いているのがどちらのサイトかを確かめるのが最初の一手です。
分けて読むのは、片方に書かれた約束が、もう片方には無いからです。「退職できなければ全額返金」はtaisyokudaikou.com のトップの表記で、saraba.site の規約は返金しないと書いています。2つが混ざった紹介記事を読むと、全額返金のあるSARABAのつもりで、返金しない規約のサイトに払うことが起こりえます。両者が同じグループかどうかは、どちらの公式にも記載がなく、このサイトでは分かりません。
| 見るところ | taisyokudaikou.com | saraba.site |
|---|---|---|
| 事業者 | 株式会社スムリエ(特商法の販売事業者) | 株式会社ザイタク(利用規約・個人情報保護方針の事業者) |
| 労働組合 | 退職代行SARABAユニオン(規約で「当社内にある合同労働組合」) | 自社の労働組合の記載なし |
| 料金 | 24,000円(一律・入会費と代行費用を合わせた額と表記) | 22,000円(税込・一律) |
| 返金 | トップは「退職できなければ全額返金」。規約は不適用事由を列挙 | 規約5条3項で、いかなる理由があっても返金しない |
| 交渉の書き方 | トップは交渉可能・団体交渉権があると表記。規約3条の業務範囲は連絡の取次ぎ | 規約2条で、退職条件の交渉や未払い給与・残業代の請求は含まないと表記 |
出典:退職代行SARABA(taisyokudaikou.com)・退職代行SARABA(saraba.site)・saraba.site 利用規約(いずれも2026年10月13日に確認)
- 株式会社スムリエ・24,000円
- 実行は退職代行SARABAユニオンと表記
- トップに全額返金の表記
- 株式会社ザイタク・22,000円
- 自社の労働組合の記載なし
- 規約は返金しない
saraba.site のほうは、もう1つ気をつけたい点があります。利用規約と個人情報保護方針では事業者が株式会社ザイタクとなっていますが、特商法のページに書かれた運営者は個人の名前で、規約の事業者名と一致していません。特商法のページには料金や支払方法の欄もありませんでした。どちらが正しいかはこのサイトでは確かめられないので、申し込む前に契約の相手が誰になるのかを聞いておく必要があります。
つづりの近いドメインにも注意してください。taisyokudaikou.com(SARABA)と、1字違いの taishokudaikou.com は別の退職代行のサイトです。
見分け方は、ページ下の「特定商取引法に基づく表記」と「利用規約」で事業者名を読むことです。スムリエなら24,000円の側、ザイタクなら22,000円の側で、その先はそれぞれの規約の言葉で読みます。
料金はいくら・追加はかかるか

料金は、taisyokudaikou.com が24,000円、saraba.site が22,000円です。どちらも雇用形態を問わない一律の額で、追加料金はかからないとトップで表記しています。ただし、追加の扱いの書き方は2つで少し違います。
taisyokudaikou.com のトップは「入会費と代行費用合わせて24,000円」「全てコミコミ」と書いています。入会費の内訳や組合費、脱退の手続きは公式に見当たりませんでした。また特商法のページの「販売価格以外の必要料金」の欄には、インターネット接続料金・通信料金・振込手数料が挙げられています。振込手数料などは自分の負担と考えておくのが無難です。
saraba.site のトップは、22,000円(税込)で追加費用は一切なしと表記しています。ただ特商法のページに料金や支払方法の欄がないので、支払いの方法や時期は申し込みの前に聞いておきます。
たとえば「24,000円で全額返金」と読んでsaraba.site に入ると、額は22,000円でも、規約は返金しないと書いています。比較記事で額が食い違うのは、2つのサービスの記述が混ざったものかもしれません。
後払いができるか、カード決済に手数料がかかるかは、どちらの公式でも確認できませんでした。taisyokudaikou.com は支払いの手続きが終わってから対応すると書いています。手持ちが心配な人は、支払いの方法と時期を相談の段階で聞き、退職代行の型ごとの相場と並べて位置を見たい人は 退職代行の費用はいくら? を先に読むと比べやすくなります。
辞められなかったら返金されるか
返金については、2つのサイトで正反対の書き方をしています。taisyokudaikou.com はトップと特商法で「退職できなければ全額返金」と書き、saraba.site は規約5条3項で、一度払われた料金はいかなる理由があっても返金しないと書いています。
taisyokudaikou.com も、全額返金を無条件に約束しているわけではありません。特商法のページには、依頼者都合、委任契約、委託契約、請負契約は全額返金できないとの記載があります。利用規約の5条は「当社の判断により返金保証サービスを提供することがある」という書き方で、返金保証の対象にならない場合を7つ並べています。その中には、退職届を出さない場合、規約で決めた時間以上に連絡が取れない場合、利用者の判断で退職しなかった・途中でやめた場合などが入っています。
| 書かれている場所 | taisyokudaikou.com | saraba.site |
|---|---|---|
| トップ | 退職できなければ全額返金 | 返金保証の記載なし |
| 特商法 | 全額返金と書きつつ、依頼者都合などは全額返金できないと記載 | 料金・返金の欄なし |
| 利用規約 | 5条で「当社の判断により」提供することがあるとし、不適用事由を7つ列挙 | 5条3項で、いかなる理由があっても返金しない |
トップの言葉と規約の言葉が違うとき、契約の中身として後から持ち出されるのは規約の側だと考えておくのが安全です。編集部の読み方では、トップの「全額返金」は見出しの言葉で、規約の5条がその条件と例外を書いた部分、という関係で読むと整理しやすくなります。
たとえば、taisyokudaikou.com に依頼したあと、気持ちが揺れて連絡を返さないまま規約の時間を過ぎた場合、不適用事由に当たると読めます。会社が退職を認めなかったから返金されるのか、自分の側の事情で返金されないのか、の線は規約の7つの事由で引かれます。saraba.site の場合は、規約の上では理由を問わず返金されません。
返金を当てにするなら、規約5条の7つの事由を自分の事情と照らし合わせ、当てはまりそうなものは申し込む前に聞いてください。期間の定めのない雇用なら、後で書くとおり申し入れから2週間で雇用は終わるので、「辞められなかった」という結果は起きにくいと読めます。返金の書き方は、途中でやめたときの扱いを知る材料として読むのが合っています。
「交渉できる」は表記と規約を並べて読む

taisyokudaikou.com のトップは「労働組合ですので団体交渉権がある」と書き、会社と交渉が可能だとしています。一方、同じ会社の利用規約3条は、業務の範囲を「退職する旨の連絡の取次ぎ」と定めています。どちらも同じ会社の表記なので、片方だけを読まず、2つを並べて読むことが要ります。
トップは「労働組合ができること」に退職日の調整やお金の請求などを挙げますが、規約3条の業務範囲には、交渉もお金の請求も入っていません。下の表で並べます。
| 書かれている場所 | 書かれていること |
|---|---|
| トップ | 団体交渉権がある・会社と交渉が可能。退職日の調整、未払いの給料や残業代の請求、損害賠償と言われた場合の対応を挙げる |
| トップ | 有給の消化と離職票の依頼は会社に伝える。裁判の代理人にはなれない |
| 規約3条 | 業務の範囲は退職する旨の連絡の取次ぎ |
| 規約3条 | 退職届などの作成・提出と、労働組合法・弁護士法72条に違反する行為は含まない |
なぜ書き方がずれているのかは、公式に説明がありません。編集部の読み方では、トップの交渉は退職代行SARABAユニオンという労働組合が行う団体交渉のことで、規約3条は株式会社スムリエとの契約で約束する範囲を書いたもの、と分けて読むと筋が通ります。特商法にも「退職代行の実行は退職代行SARABAユニオンが行います」とあります。規約3条の業務範囲が連絡の取次ぎである以上、交渉まで頼みたい人は、交渉は誰とのどんな約束になるのかを申し込む前に確かめる必要があります。
saraba.site はもっとはっきりしていて、規約2条が、サービスは退職の意思表示の代行のみで、退職条件の交渉、未払いの給与や残業代の請求、その他の法的手続きは含まれないと書いています。規約10条は、法律上の助言や代理が要るときは提携する弁護士または労働組合と連携し、その判断で別に委任契約を結ぶことがある、としています。トップには「弁護士が対応できるメリット」といった表記がありますが、提携先の弁護士や労働組合の名前はどのページにもありませんでした。saraba.site の型は、自社の労働組合の記載がなく提携先も分からないため、このサイトでは「労働組合型」とも「民間型」とも決めていません。
たとえば、有給が残っていて上司が消化を認めないと言いそうな人なら、taisyokudaikou.com では、有給をどこまで話し合ってくれるのか、それは組合の団体交渉として行うのかを申し込み前に文字で確かめておくと、伝えるだけで終わるという行き違いを避けられます。saraba.site では規約上交渉は含まれないので、有給の話し合いが要る時点で別の契約の話になりえます。
労働組合だと何ができて何ができないか
労働組合が会社と交渉できるのは、憲法と労働組合法が団体交渉の権利と権限を定めているからです。ただ、条文は「退職代行」も「有給」も名指ししていません。条文から言えるのは、労働組合が組合員のために会社と交渉する権限があり、会社は正当な理由なく団体交渉を拒めない、というところまでです。
憲法28条は、次のように定めています。
勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。
これを受けて労働組合法6条は、労働組合の代表者または労働組合の委任を受けた者が、労働組合または組合員のために、使用者と労働協約の締結その他の事項に関して交渉する権限を持つと定めています。7条2号は、使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを、正当な理由がなくて拒むことを不当労働行為としています。
使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由がなくて拒むこと。
労働組合法2条は、労働組合を、労働者が主体となって自主的に労働条件の維持改善などを図ることを主たる目的として組織する団体と定めています。ユニオンを名乗ることと、この条文の労働組合に当たることは別の話です。退職代行SARABAユニオンの規約、組合費、設立の時期や所在地は、公式に記載が見当たりませんでした。
弁護士でない者については、弁護士法72条が、報酬を得る目的で法律事件に関して代理や和解などの法律事務を取り扱うことを業とすることを禁じています(他の法律に別段の定めがある場合を除く)。この条文も退職代行を名指ししていません。編集部の読み方で型ごとの範囲を並べると、次のようになります。
| 型 | 範囲の読み方 |
|---|---|
| 民間の会社 | 本人の使者として退職の意思を伝えるところまで。交渉はできない |
| 労働組合 | 意思の伝達に加えて、有給・退職日・未払い賃金などの団体交渉ができる。訴訟の代理はできない |
| 弁護士 | 交渉に加えて、未払い残業代・慰謝料の請求、損害賠償を請求されたときの対応、訴訟の代理ができる(個別の請求の可否は事案による) |
出典:弁護士法72条(e-Gov法令API)・労働組合法7条(e-Gov法令API)
SARABAに当てはめると、taisyokudaikou.com がトップで「裁判の代理人にはなれない」と書いているのは、表の労働組合の行と合っています。トップの「損害賠償だと言われた場合の対応」は団体交渉の中で話し合うことと読み、会社が実際に訴えてきたときの代理までは含まないと考えておいてください。労働組合の型が交渉できる範囲の一般論は、労働組合の退職代行で頼めること にまとめています。
SARABAで足りる人・弁護士が要る人
SARABAで足りるかどうかは、会社とのあいだに何が残っているかで決まります。辞める意思を伝えてほしいだけなら、どちらのSARABAでも範囲に入ります。有給や退職日を話し合ってほしいなら、交渉を誰が引き受けるのかを確かめられたときに限ってtaisyokudaikou.com が候補になり、請求したいお金や争いがあるなら弁護士の型です。
型によって会社と話し合える範囲が違い、同じSARABAの中でも規約の範囲が違うので、料金の差で選ぶと、必要な範囲が規約の外だったということが起こりえます。
| 自分の状況 | 合いそうな選び方 | 確かめること |
|---|---|---|
| 辞める意思を伝えるだけ。有給も未払いも残っていない | どちらのSARABAでも範囲に入る。自分で伝える手もある | 運営者と料金、返金の書き方 |
| 有給の消化や退職日を話し合ってほしい | taisyokudaikou.com(交渉を組合が引き受けると確認できた場合)・労働組合型・弁護士型 | 交渉は誰との約束か。saraba.site は規約2条で交渉を含まない |
| 未払いの残業代を請求したい | 弁護士型 | taisyokudaikou.com はトップに金銭の請求を挙げるが、規約に記載はない |
| 損害賠償を言われている・書面が届いた | 弁護士型 | 訴えられたときの代理は弁護士の範囲 |
たとえば、上司と顔を合わせたくないだけで、有給は使い切り、請求したいお金もない人なら、SARABAのどちらでも足ります。自分でメールを送れるなら代行そのものが要りません。同じ「上司と話したくない」人でも、辞めたら損害賠償を請求すると書面で言われている人は、訴えへの対応が要るかもしれないので、最初から弁護士に相談しておくほうが二度手間になりません。
弁護士が要る条件の一般論は 弁護士の退職代行が要る人 に、弁護士型の個別の例は アディーレの退職代行 と 退職代行みやび にまとめています。代行で辞められない・うまくいかない条件は 退職代行で辞められないのはどんな時 を見てください。
評判が割れるのはどこか
SARABAの評判を調べて迷っている人に向けて、このサイトは口コミを集めておらず、評判に点数も付けていません。代わりに、受け止め方が割れうる点を、公式の記載から挙げます。
評判の文章は、書いた人がどちらのサイトに申し込み、会社とのあいだに何が残っていたかで前提が変わります。同じ名前のサービスが2つある以上、返金や交渉の書き方も、どちらの話かで変わります。
- 名前が同じ:運営も規約も違う2つのサイトがあり、どちらの話かで評判の前提が変わる
- 交渉の書き方:taisyokudaikou.com はトップが交渉可能、規約3条は連絡の取次ぎと書く
- 返金の書き方:トップの全額返金と、規約5条の「当社の判断により」と7つの不適用事由
- 弁護士ではない:taisyokudaikou.com は裁判の代理人にはなれないと自社で書いている
- 確かめようがない数字:退職の成功を示す数字は自社の表記で、第三者の確認はない
たとえば交渉や返金について不満を述べた文章を読むときは、書き手が saraba.site に申し込んでいたなら、規約2条(交渉を含まない)や5条3項(返金しない)に書かれたとおりの内容かもしれません。taisyokudaikou.com なら、交渉を誰との約束として頼んだのか、規約5条の7つの不適用事由のどれかに当たったのか、が確かめどころです。文章の中の言葉を、サイトと規約の条番号に置き換えて読むと、自分に関係のある情報と関係のない情報が分かれます。
申し込む前に確かめる6つ

申し込む前に確かめるのは、運営者、料金と支払い、返金、交渉の範囲、組合への加入、会社への連絡の時期の6つです。どれも公式のページだけでは答えが出きらないので、相談の段階で聞き、答えは文字で残る形でもらってください。
先に確かめておくのは、公式で分かることと分からないことが、はっきり分かれているからです。料金と規約の条文は公式で読めますが、後払いの可否、決済の手数料、提携先の名前、saraba.site の契約の相手が会社なのか個人なのかは、公式では確認できませんでした。
- 1運営者を見る特商法表記と規約の事業者名
- 2料金と支払いを聞く24,000円か22,000円か、支払いの方法と時期
- 3返金と交渉を聞く規約5条・規約の業務範囲と自分の事情
- 4連絡の時期を聞くいつ会社に連絡し、いつ最終日にできるか
- 運営者:いま見ているのはtaisyokudaikou.com かsaraba.site か。特商法表記と規約の事業者名は何か
- 料金と支払い:額はいくらか。振込手数料などのほかにかかるものはあるか。支払いの方法と時期、後払いができるか
- 返金:規約の返金の条文のどれに自分が当たりうるか。途中でやめたときはどうなるか
- 交渉の範囲:有給や退職日を会社と話し合ってほしいとき、それは誰が、どの約束として行うのか
- 組合への加入:taisyokudaikou.com の場合、退職代行SARABAユニオンへの加入の手続き、組合費、脱退はどうなるか
- 会社への連絡:申し込んでから、いつ会社に連絡するか。最終日をいつにできそうか
たとえば相談の文面に「正社員で有給が残っている。事業者名、有給の話し合いは誰が行うのか、返金されない場合、後払いの可否、会社への連絡の時期を教えてほしい」と書けば、1回でほとんど聞けます。返事が規約の条文と食い違っていないかを読み返し、あいまいなら聞き直すか、ほかの型と比べ直してから申し込みます。
会社から本人に電話が来るか、親に連絡が行くかは、どちらの公式からも確かめられなかったので、気になる人は一緒に聞いておきます。使ったあとの流れは 退職代行のその後 にまとめています。
使わなくていい場合
SARABAに限らず、退職代行を使わなくていいのは、次の3つがそろっている人です。辞める申し入れは本人が自分でできる手続きなので、この3つがそろっていれば、24,000円も22,000円も払わずに済みます。
- 上司か人事に、メールでも電話でも連絡が取れる
- 有給や退職日について、会社と話し合う必要がないか、自分で話し合える
- 損害賠償などを持ち出されていない、または言われても記録を残して自分で進められる
正社員など期間の定めのない雇用なら、辞める申し入れから2週間で雇用は終わると民法627条1項が定めています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
この条文は期間の定めのない雇用についてのもので、契約社員など期間の定めのある雇用には別の決まりがあります。自分の雇用契約書の契約期間の欄を先に見てください。
たとえば、人事にはメールを送れるけれど上司と話すのがつらい人なら、人事あてに辞める意思と希望の最終日を書いたメールを送り、それが届けば申し入れになります。何日前に言えばよいかは 退職は何日前に言う? に、言い出せないときの手段の使い分けは 辞めたいと言い出せないなら に、辞めさせてくれないときは 会社が辞めさせてくれない時 にまとめています。連絡そのものができない人や、書面で脅されている人は、代行や弁護士に頼む理由があります。
代行を使うかどうかの分かれ目は、気持ちの重さではなく、連絡が取れるかと、会社とのあいだに話し合いやお金の争いが残っているかです。どちらも残っていなければ、SARABAの名前で迷う前に、自分で1通のメールを書くところから始められます。
労働組合の退職代行なら何ができる?有給・退職日の交渉と弁護士に頼む境目
退職代行の費用はいくら?民間・労組・弁護士の相場と追加料金がかかる条件
退職代行で辞められない・できないのはどんな時?失敗する条件と使わなくていい場合
よくある質問
SARABAは労働組合ですか?
taisyokudaikou.com の特商法表記では、販売事業者は株式会社スムリエで、実行は退職代行SARABAユニオンが行うとされ、規約はこの組合を「当社内にある合同労働組合」としています。saraba.site には自社の労働組合の記載がなく、規約10条で提携する弁護士または労働組合と連携することがあると書くだけで、提携先の名前はありませんでした。
SARABAは会社と交渉できますか?
taisyokudaikou.com のトップは団体交渉権があり交渉可能と書く一方、規約3条は業務の範囲を退職する旨の連絡の取次ぎとしています。交渉まで頼みたいなら、それが誰との約束になるのかを申し込む前に確かめてください。saraba.site は規約2条で、退職条件の交渉や未払い給与・残業代の請求は含まれないと書いています。
2つのSARABAは同じ会社ですか?
規約や特商法表記に書かれた事業者は、taisyokudaikou.com が株式会社スムリエ、saraba.site が株式会社ザイタクで、別の名前です。両者が同じグループかどうかは、どちらの公式にも記載がなく分かりません。申し込む前に、ページ下の特商法表記と規約で事業者の名前を確かめてください。
辞められなかったら全額返金されますか?
taisyokudaikou.com はトップで全額返金と書いていますが、規約5条は「当社の判断により」返金保証を提供することがあるとし、退職届を出さない、一定の時間以上連絡が取れないなど7つの不適用事由を挙げています。saraba.site は規約5条3項で、いかなる理由があっても返金しないと書いています。返金を当てにするなら、規約の条文を先に読んでください。
「さらばユニオン」は違法ではないのですか?
憲法28条と労働組合法6条・7条2号は、労働組合の団体交渉の権利と権限、使用者が正当な理由なく団体交渉を拒めないことを定めています。ただ条文は退職代行を名指ししておらず、組合が労働組合法2条の労働組合に当たるかは名前だけでは決まりません。このサイトは違法とも問題ないとも判断していないので、気になる人は組合の規約や加入の手続きを申し込む前に聞いてください。
損害賠償と言われたら、SARABAに頼めますか?
taisyokudaikou.com はトップで、損害賠償だと言われた場合の対応を労働組合ができることに挙げていますが、裁判の代理人にはなれないとも書いています。会社が書面で請求してきた、訴えると言われた、という段階なら、弁護士に相談するほうが二度手間になりません。saraba.site は規約2条で法的手続きを含まないとしています。
数字だけ、もう一度
- 同じ名前:「退職代行SARABA」を名乗る公式サイトは2つ。taisyokudaikou.com(株式会社スムリエ)とsaraba.site(規約の事業者は株式会社ザイタク)。同じグループかは公式に記載なし(2026年10月13日に確認)
- 料金:taisyokudaikou.com は24,000円(一律・入会費と代行費用を合わせた額)、saraba.site は22,000円(税込・一律)。振込手数料などは特商法で別と記載(taisyokudaikou.com)
- 返金:taisyokudaikou.com はトップで全額返金、規約5条で「当社の判断により」・不適用事由7つ。saraba.site は規約5条3項で返金しない
- 交渉:taisyokudaikou.com はトップで団体交渉権があると表記、規約3条の業務範囲は連絡の取次ぎ。saraba.site は規約2条で交渉や請求を含まない
- 条文:団体交渉の権利は憲法28条、交渉の権限は労働組合法6条、団体交渉の拒否は7条2号。弁護士でない者の法律事務は弁護士法72条
- 期間:期間の定めのない雇用は、申し入れから2週間で終わる(民法627条1項)
- 使わなくていい場合:連絡が取れる・話し合いが要らない・脅されていない、の3つがそろえば費用はかからない
SARABAを選ぶかどうかは、名前や評判で決めるものではありません。先に決めるのは、いま見ているのがどちらのサイトかと、会社とのあいだに何が残っているかの2つです。伝えるだけで済むなら、どちらのSARABAか、ほかの伝えるだけの型か、自分で伝えるかの3つで考えられます。交渉してほしいことがあるなら、それを誰が約束してくれるのかを文字で確かめ、お金や争いが残っているなら弁護士の型に相談する。申し込むのは、ページ下の事業者名と規約の条番号を自分の目で読んでからにしてください。

